えにわ知恵ネット
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恵庭市長寿大学講座抜粋

平成251017(木)公開
9月18日の長寿大学で「暮らしと気象」について講義を行いました。

1、気象の基礎知識

①天気は何故変る?
*天気を変える4つの要因
ア、空気=地表から数千キロの厚さに存在、水蒸気量は空気全体の0.02~0.4%
イ、太陽の熱=1分間で地球上の人間が使うエネルギーよりもっと大きい。地球が受ける熱の違いにより、赤道-北極・南極の熱交換が行われる
ウ、地球の自転と公転=地球の自転により風が右向きに曲げられる(地球の転向力、北半球の場合)
エ、地球上の地形=起伏が多いため、山の風上側で空気が上昇、下側で下降する。

②地上から空へ
・天気変化をもたらすのは対流圏内(厚さは約7、000~17、000m季節で変化)
(*対流=暖かい空気が上昇、冷たい空気が下降すること)

③大気現象の仕組み 
ア、気団=水平方向に向かって日本の何倍もの広さを持ち、同じ性質(温度や湿度など)を持った 巨大な空気の塊。日本付近は5種類の気団に支配される
・シベリア気団 ・オホーツク気団 ・揚子江気団 ・小笠原気団 ・赤道気団
イ、前線=寒冷な気団と温暖な気団の境界線。気温・風向・風速の変化や降水を伴っていること が多い
*温暖前線=「暖かく湿った空気」が、進行方向の「比較的乾いた(重い)空気」の上を緩やかに上昇する→→天気変化は、緩やか
*寒冷前線=寒冷前線の後ろの「冷たい空気」が、進行方向にある「暖かい空気」を強制的に上昇させる→→急激な天気変化、雷・ひょう・竜巻など
*閉塞前線=「暖かい気団」は「冷たい気団」に閉め出されて上空に押し上げられ、地上では前線が閉塞した様な構造になる
*停滞前線=暖気と寒気の勢力が殆ど等しい接触面で発生する。梅雨前線・秋雨前線
ウ、低気圧=まわりより気圧が低いところ→→上昇気流→→悪天
エ、高気圧=まわりより気圧が高いところ→→下降気流→→好天
オ、雲のもとは水=水の三態 水蒸気→水→氷 (変化には温度が関係)
 上昇気流が雲を作る ・前線 ・低気圧 ・熱的低気圧 ・山岳

カ、雨の降る仕組み
 1、太陽の熱が海や川を温める 

 2、海、川などの水が水蒸気になって空に昇っていく

 3、空に溜まった水分が雨になって降ってくる

 4、雨は海や川にもどる

*雨が降るのは、1~4の繰り返し

キ、大気の「安定」『不安定』
  「安 定」・・・下層に寒気があって、上層に暖気がある場合、対流が起きないため「大気は安定」。
  「不安定」・・・逆に、下層に暖気があり上層に寒気がある場合、重い空気は下に下がろうとし、暖かい空気は上に昇ろうとするため、対流が起こる。これが不安定。
  *テレビやラジオで“大気の状態が不安定になっている、雷や突風に注意!”という表現がある場合、次のような激しい現象が起こる恐れがある。

ク、激しい大気現象
  1、雷=積乱雲の中で雪やあられ、ひょうなどが激しくぶつかって帯びた静電気が一定量を超えると放電する。これが雷で、地面に向かって放電すると落雷となる。
  2、竜巻=発達した雷雲の底から柱状または漏斗状に地面や水面に伸びた非常に早い速度で回転する空気の渦。
*竜巻注意情報・・・発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物の中に入るなど安全確保に努めること

2、地球温暖化

もともと地球は「温室効果ガス」で覆われているため、極端な低温にならず、平均して約15度程度に保たれている。しかし、過剰に温室効果ガスが供給されると暖まりすぎて、様々な影響が出てくる。現在、世界の気温は100年で0.68度、日本では、1.3度上昇している。因みに北海道でも0.9度上昇している。
温度上昇により、海水温も上昇するため、北海道周辺の海で捕れる魚の種類に変化が起きて いたり、台風が衰えず、日本周辺で大きな影響を及ぼしている。

3、恵庭市の気候特性

地理的条件:石狩平野のほぼ中央部に位置しているため、夏は太平洋側、冬は日本海側の影響を受ける。
夏:太平洋側の気候
・湿った南風が卓越、霧がかかりやすい。
・内陸にあるため、最高気温が高い日もある 。
冬:日本海側の気候
・冬型の気圧配置(北西風)で雪が多くなる。
・都市化が進んでいないため、気温が下がる

4、この夏(6~8月)の気象経過