防災対策隊 第4回研修会 「災害時の安否確認訓練を初めて実施」

報告恵み野北町内会

 9月21日(日)初めての試みとして、災害時要支援者(避難行動要支援者:災害対策基本法により自治体の登録が義務づけ)の方を対象に、安否確認訓練を行いました。13時15分、6強の地震が発生と想定し、無事の場合は事前に配布したタオルを住宅外のドア取っ手、手すり等に掲示してもらうものです。

 この取組に当たって、9月6日町内会の福祉部、民生・児童委員を含めて打合せ会議を行っています。その会議では、対象者の共有、隊員が少ない丁目の対応、タオルの贈呈にあわせた事前説明等について話し合われました。町内会非会員対応についても意見もありましたが、支え合える町内会活動として安否確認訓練を行う事としました。
 今回は、災害時要支援者27名、高齢独居の方4名と31名の方に安否確認タオルを贈呈しました。地震発生時刻に合わせて丁目毎に個別訪問を行い、安否確認と参加印象をお聞きし、北会館に集合です。

 研修会には隊員34名が出席し、安否確認の報告をもとに今後の対応について検討しました。参加者からの聞き取りでは、近くに家族が居るので何かと頼っている、このような取り組みがあれば安心できるというお話がありましたが、いろいろな不安も聞かれました。
 (1)二階から車椅子で避難するのに支援が可能か
 (2)夜間は安否確認タオルが判るか
 (3)対象者の住居を周知しているか 
 (4)車椅子利用者には住宅外に掲示することができない 等
 それらに対して、隣近所との日頃のお付き合いを基本に災害対応を検討すべき、災害時の緊急連絡先を広報等で知らせたらどうか、携帯には不審な通知もあり応答が難しい、勤務しているので対応には限界があるなど、いろいろな立場での意見がありました。

 今回課題として残されたのは、「災害時の初動対応」でした。どのような時に「安否確認タオルの掲示」とするのか。これは、令和元年に申し合わせした「地震時の対応マニュアル」を基本に検討することにしました。避難先の受け入れ体制や避難手段の問題もあります。
 今回は、市販のタオルを急遽購入したため事務方の参加者への配布忘れや配布時の説明不足もあり、初歩的な反省点がありました。また、震度を想定した被害状況調査についても話し合うことができませんでした。継続的な訓練を通じて、災害時要支援者や配慮者との関係性を強め、安心して暮らせる町内会を目指した防災対策隊活動を進めます。

福祉部、民生・児童委員も含めて打合せ (9/6)

無事を知らせる安否確認タオル

無事を知らせる安否確認タオル